育休中のママは、来年度が見えてくると「このまま育休か、保育園に預けるか」で悩みますよね。
保育士である私は、実は長男のときはまったく悩みませんでした。笑
- 1歳までは自分で見たかったこと
- 1歳以降のイヤイヤを一人でやり過ごせる自信がなかったこと
という理由で、1歳の誕生日前日に職場復帰を果たしました。
なんで育休って誕生日前日までなんだろうね?(1年だからだよ〜)
ゆっくり祝いたいよね〜
今日は、育休を無事に終え、職場復帰するママやパパに向けての記事になります。
聞いたことはあると思いますが「慣らし保育」について保育士がお話します!
見通しがもてることで、きっと少し緊張や不安もなくなると思うのでぜひ最後まで目を通してくださいね!
慣らし保育って何?なんで必要なの?
まずは「『ならし保育』って何?」っていうところを説明するね!
慣らし保育って何?
保育園に子どもを預ける時に、いきなり長時間預けるのではなく、徐々に時間を延ばしながら、子どもが新しい環境に慣れていくための期間を「慣らし保育」と言います。
園や、ママのお仕事の都合にもよりますが、「慣らし保育」は1週間から2週間かけて取り組んでいきます。
1日1,2時間から始まり、徐々に時間を延ばしていきます。
「慣らし保育」の進み方は、ママの復帰日や子どもの状況によってそれぞれ違うよ!
自治体によっては、復帰まで7日間であったり、1ヶ月であったり決まりが違うのでしっかり確認しておいてくださいね。
なぜ慣らし保育が必要か
「慣らし保育」にはメリットがたくさんあるよ!
子どもが新しい環境にゆっくりと慣れるため
子どもたちは家庭から保育園という全く違う環境へに行くことになるので、子どもたちにとって大きなストレスを感じることがあります。
慣らし保育では、短い時間から徐々に時間を延ばすことで、子どもが安心して過ごせるように配慮します。
保護者が仕事復帰の準備をするため
ママも、いきなり子どもと長時間離れることに不安を感じることもありますよね。
私自身今でも、泣いてバイバイした日なんて「大丈夫かな……」って結構ソワソワしています。
また、慣らし保育の期間中に、徐々に仕事復帰の準備や生活リズムの整えることができます。
久しぶりの1人の時間を堪能して欲しい!
けど、電話にはすぐ出れるように、すぐお迎えに行けるように
注意してね!
保育者と子ども、保育者と保護者の関係作りの一歩
特に0歳児は例外を除き、ほとんどが初めての集団生活。1歳児もきっとそうですよね。
保育者も、はじめて子ども達と出会うわけですから、それぞれの好きなものや苦手なものは知りません。
ゆったりと慣らし保育を進める中で、徐々に子ども達だけでなく、担任保育者もそのクラスや子どもに慣れていっているのです。
また、まだ仕事復帰していないママと、じっくりゆっくりお子さんの様子を話すことができるのは、新しい環境の中でとても大切なこと。
ママやパパと話すことで、保育者もご家庭の考え方を汲み取ったり、保育園のやり方を伝えたり、一緒の思いで子どもを育てていくきっかけにしたいと思っています。
先生のためってこと?
1番は子どものため、2番に保護者のため、オマケで保育者のためって思ってくれると嬉しいな!
慣らし保育って実際何してるの?
では、初めは1時間程度で始まる慣らし保育。
一体何をやっているのでしょう。
これは、あくまで私の園、私のクラスの場合です。
また、各ご家庭の復帰日によってスピードは変わっていきます。
参考程度にしていただけると嬉しいです。
慣らし保育って何してる?流れをご紹介
1日目:一緒に過ごしたり、食事前にお迎え(保育時間:1〜2時間程度)
保育参観という形で、ママやパパも一緒に過ごしてもらう園もあります。
初めての集団生活となる子どもの多い乳児クラスでは、ママやパパと保育園で楽しく過ごすことで、子ども達なりに「ここは楽しい場所」「安心できる場所」と感じることができます。
ママやパパが先生と話している姿を見ることで、先生への安心感も出てくるよ!
初めから母子分離する園は、1〜2時間程度の保育時間でお迎えに来てもらい、一緒に離乳食や幼児食を食べて帰宅するという流れが多いです。
2,3日目:バイバイで泣き叫ぶ子続出(保育時間:2〜3時間程度)
1日目はママやパパと過ごしたり、高月齢であればあるほど「ママやパパと離れる」ことが不安で泣き叫ぶ子が多いのが、慣らし保育前半のあるあるです。
ですが、保育士に抱っこされたり、好きな遊びを見つけて遊んだり、ちょっとお散歩したりすることで、気分が紛れて泣き止む子が多いのも事実です。
我が子が泣いていても、思い切って先生に「行ってきます!」と預けてね!
必要に応じて、朝寝も行っているので、ぜひ生活リズムは担任の先生と共有しておいてくださいね。
4,5日目:ちょっと慣れて機嫌の良い時間が出てくる(保育時間:3〜6時間程度)
日中は外気浴をしたり、外遊びしたり、好きなおもちゃや絵本で保育士と一緒に遊ぶ時間が少しずつ出てきます。
もちろん、まだまだ泣き続ける子もいますが、機嫌の良い時間が出てくるのもこの頃です。
ママの復帰が早い家庭では、お昼寝にチャレンジすることもあります。
ただし、ご飯食べられず・眠られずという状況になると呼び出しがかかることもあります。
「預けているうちに美容院に……」など、行きたい気持ちはわかります!が、すぐに対応できる場所、状態でリフレッシュを楽しんでください。
以前、お出かけされててお迎えが2時間後になった赤ちゃんがいて
めっちゃ辛そうだった……泣きつかれて眠れたんだけどね……
6日目:初日に戻る?振り出しには戻りません!(保育時間:3〜6時間程度)
バイバイは泣いていても、子どもなりに好きな先生ができはじめて一緒に遊ぶ姿が出てきます。
泣く姿は合っても、振り出しには戻らないから、安心してね!
大人との関係ができ始めると、ふれあいあそびやわらべうたなど、1対1でじっくりスキンシップをとりながら遊べるようになってきます。
先生への警戒心も少しとけてくるんだね
はじめのうちは、先生のことを「ママと引き離す怖い存在」ととらえている子ども達も、一緒に遊ぶことを通して「ちょっとは安心できる存在」に感じている子どもも出てきます。
7〜8日目:みんなでお昼寝チャレンジ!(保育時間:6時間程度)
そろそろみんなでお昼寝にチャレンジする頃です。
日中機嫌よく遊べるようになってくると、活動量が増えて眠ってくれるかな……と思いますよね。
でも意外と神経は興奮していてリラックスしきれず、眠れない、もしくは眠っても30分程度で起きる子が多いです。
これがまぁ大変!10分眠ってくれたらOK!!くらいに思っていてね!
あまりにも午睡が短いと、疲れてしまうので夕寝が必要になってくる子もいます。
9〜10日目:機嫌の良い時間がどんどん増えてくる(保育時間:7〜8時間程度)
好きな遊びや、安心できる先生の存在で、機嫌の良い時間がどんどん増えてきます。
また、小さいなりにも「ママやパパが迎えに来てくれる」という安心感も出てきます。
保育士も「◯◯ちゃんもうすぐお迎えだよ〜」と声をかけてあげられるので
お迎えの時間はきちんと伝えておいてね!
そろそろ復帰の家庭は、9時-17時など規定時間の保育に挑戦していくことが多いです。
ただし、実は、疲れや、保育園の洗礼(感染症)で、体調を崩す子も多いので、無理なく過ごせると良いですね。
慣らし保育のまとめ
4月の前半は、ゆ〜っくり過ごすことが多いです。
まずは、子ども達が環境(お部屋、人など)に慣れ、安心して過ごせるようになることが大切です。
また、慣らし保育の期間に、担任の先生と直に会話をすることで、ママやパパと保育士との信頼関係にも繋がります。
子ども、ママやパパ、保育士にとって、とっても貴重な時間である「慣らし保育」の期間。
上記のスケジュールを参考にすることで、心にゆとりのある新年度が迎えられますように。
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